グループポリシー フォローする
注:グループポリシーの管理は、企業が管理するコンピュータのブラウザポリシーを設定するためにオンサイトツールを使用するIT/ネットワーク管理者を対象としています。
Windowsグループポリシー(またはお好みの設定ツール)をBraveのポリシーテンプレートと組み合わせて使用することで、デバイスレベルおよび/またはOSレベルのポリシーを簡単にインストール/更新/適用することができます。
Windows
Windowsユーザー向けに、ADMとADMXポリシーテンプレートがあります。ネットワークで使用できるテンプレートの種類を事前にご確認ください。テンプレートではBraveの構成において、どのレジストリキーを設定できるか、またどのような値が受け入れられるかが示されています。設定すると、Braveはポリシーの値に応じて動作します。
ポリシーテンプレートのダウンロード
Braveのポリシーテンプレートは policy_templates.zip として提供されています。テンプレートとなる .adm .admxは windows\adm\ 及び windows\admx\ に格納されています。例えば、Windowsのローカル・グループ・ポリシー・エディターを開き "Computer ConfigurationAdministrative Templates" を右クリックし、"Add/Remove Templates" から “Add" をクリックし、Zipファイルより windows\adm\-en-USanexbrave.adm を選択することで、それらを使うことができます。このように操作すると、Administrative TemplatesClassic Administrative Templates (ADM)に “Brave" という新しいフォルダが表示されます。
このフォルダ内にBraveの様々な設定があります。
またZipファイルにはWindowsレジストリで設定変更するための例となるファイルが windows\examples\brave.reg として格納されています。
macOS
macOSではBraveのポリシーは以下に格納されています。
~/Library/Preferences/com.brave.browser.plist/
ファイルの編集には、ファイル自体を編集する必要があります。(Xcodeなど、ファイルを編集できるソフトウェアを使用する必要があります)。また、macOSのターミナルから以下のコマンドを使って.plist
ファイルを編集することもできます。
defaults write com.brave.Browser -[policy name] [value]
例えば、プライベートウインドウを使用できないようにするには、以下のコマンドを実行します。
defaults write com.brave.Browser IncognitoModeAvailability -integer 1
もしも複数の値を使用する場合は、以下の BraveShieldsDisabledForUrls の例をご覧ください。
defaults write com.brave.Browser BraveShieldsEnabledForUrls -array "https://twitter.com" "https://www.example.com"
Releaseチャンネル(Braveの安定版)のバンドル識別子はcom.brave.browserです。Beta または Nightly を使用している場合は com.brave.Browser.beta または com.brave.Browser.nightly になります。
Linux
LinuxではBraveのポリシーは以下に格納されています。
/etc/brave/policies/managed/
このディレクトリはBraveのインストール直後は存在しない場合がありますが、以下のコマンドでディレクトリを作成することができます。
mkdir -p /etc/brave/policies/managed/
ディレクトリが作成されたら、グループポリシーを定義するJSONフォーマットのファイルを格納してください。ブラウザの起動時に自動的に読み込まれます。JSONのフォーマットは以下のようになります。
{
"[policy name]": [value]
}
例えば、プライバシーウインドウを使用できないようにする場合、“GroupPolicy.json” というファイル名で以下のように定義してください。
{
"IncognitoModeAvailability": 1
}
もしも複数の値を使用する場合は、以下の BraveShieldsDisabledForUrls の例をご覧ください。この例では、プライベートウインドウを無効にし、特定のサイトでBrave Shieldsを無効にしています。
{
"IncognitoModeAvailability": 1,
"BraveShieldsDisabledForUrls": [
"https://twitter.com",
"https://www.example.com"
]
}
Available group policy settings
Chromiumで提供されているすべてのポリシーはBraveで使用可能です。これらの正確な名称、ドキュメントを確認するにはbrave://policy/
にアクセスし、Show policies with no value set/値が設定されていないポリシーを表示する
チェックボックスを有効にしてください。
ここではすべてのChromiumポリシーと、ドキュメントへのリンクが表示されます。また Enterprise Policy List and Management documentation ではChromiumのポリシーの詳細を確認することができます。brave://policy
では有効になっているポリシーを見ることができるので、実際にどのように機能しているかを確認することができます。
Brave固有のポリシー設定
Windowsグループポリシーエディターを使用して、レジストリに以下の値を設定することができます。
Key Name | Accepted Values | Effect |
TorDisabled | 0 (default), 1 |
0 = Tor enabled(有効) 1 = Tor disabled (無効) |
BraveRewardsDisabled | 0 (default), 1 |
0 = Enabled(有効) 1 = Disabled(無効) |
BraveWalletDisabled | 0 (default), 1 |
0 = Enabled(有効) 1 = Disabled(無効) |
BraveShieldsDisabledForUrls | Array of URLs as a string |
Brave Shieldsを無効にしたいWebサイトを文字列のArrayで複数指定します。ユーザーは上書きしたり、無効にすることはできません。ワイルドカードは使用できません。 Arrayを使用した複数バリューの指定方法はプラットフォームによって異なります。上述されている例もご覧ください。 |
BraveShieldsEnabledForUrls | Array of URLs as a string |
Brave Shieldsを有効にしたいWebサイトを文字列のArrayで複数指定します。ユーザーは上書きしたり、無効にすることはできません。ワイルドカードは使用できません。 Arrayを使用した複数バリューの指定方法はプラットフォームによって異なります。上述されている例もご覧ください。 |
BraveVPNDisabled | 0 (default), 1 |
0 = Enabled(有効) 1 = Disabled(無効) |
BraveAIChatEnabled | 0(default, 1 |
0 = Disabled(無効) 1 = Enabled(有効) |
BraveSyncUrl | String value with an HTTPS URL (default: "https://sync-v2.brave.com/v2") |
同期サービスによって異なるURLが提供されます。 |
なお、現時点では Braveの更新を制御するテンプレートはありません。類似の設定をChromeのようにカスタマイズすることは可能です。詳細は Chromeのドキュメントをご覧ください。ここでは .reg, .adm .admx などのファイルをテキストエディタで編集する際、Software\Policies\Google\Chrome という記述はすべて Software\Policies\BraveSoftware\Brave に変更してください。